「『Caligula -カリギュラ-』2大新情報発表会」が開催。PS4向け新作「Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ」とアニメ「Caligula -カリギュラ-」が発表

　フリューは2017年11月17日，「『Caligula -カリギュラ-』2大新情報発表会」を東京都内で開催した。発表会では，既報のとおり，テレビアニメ「Caligula -カリギュラ-」が2018年4月に放映開始されること，そしてPlayStation 4用ソフト「Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ」が5月17日に発売されることがアナウンスされた。

「Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ」公式サイト

発表会の登壇者。前列左から沢城千春さん（主人公役），上田麗奈さん（μ役），長縄まりあさん（天本彩声役）， 赤羽根健治さん（琵琶坂永至役）。後列左から下田麻美さん（アリア役），斉藤壮馬さん（イケP役），小澤亜李さん（守田鳴子役）

　発表会の冒頭，2016年に発売された「Caligula -カリギュラ-」の内容があらためて紹介された。同作はPlayStation Vita向け学園ジュブナイルRPGで，「偶像殺し×現代病理」をテーマとしている。タイトルは「見てはいけないものほど見たくなる，してはいけないことほどしたくなる」という，いわゆる「カリギュラ効果」に由来しており，その世界観や登場キャラクター，ストーリーなども説明された。


　「Caligula -カリギュラ-」では，主人公達「帰宅部」が，自我を持ったバーチャルアイドル「μ」（ミュウ）と敵対することになるが，μの取り巻きである「オスティナートの楽士」達には，それぞれ作曲家が異なるボーカル入りのバトル曲が用意されている。歌詞には，それぞれの楽士が抱えている苦悩が表現されており，μとしてボーカルを担当した上田麗奈さんは，収録中に入り込みすぎて，涙したという。


　発表された「Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ」は，前作「Caligula -カリギュラ-」の単なる移植ではなく，新たなキャラクターやストーリーなどを盛り込んだものになる。基本的な部分から作り直されており，オーバードーズ（過剰摂取）というタイトルどおり，過剰なまでに強化された作品とのこと。


　具体的にはまず，ゲームエンジンとして「Unreal Engine 4」を採用し，UIも一新されている。またバトルの大きな特徴だった「イマジナリーチェイン」システムも処理が速くなり，快適なプレイが楽しめるようになった。


　主人公が帰宅部を裏切り，敵対する楽士側に寝返るというシナリオなども追加され，エンディングもマルチ化されるという。楽士の心に踏み込んだり，裏切った帰宅部のメンバーとのやり取りなどが盛り込まれた結果，シナリオのボリュームは前作の約2倍になった。


　さらに女性版の主人公も用意される。男性版から見た目が変わるだけでなく，主人公に対する周囲のキャラクターの接し方も異なってくるそうだ。また女性版主人公のイメージは「女子校でモテるタイプ」とのことで，ボイスを演じるのは，沢城みゆきさんだ。


　帰宅部には，「天本彩声」と「琵琶坂永至」という二人のメンバーが追加される。天本彩声は少々男性が苦手，琵琶坂永至は3年生で頭がよく頼れる男だが，彼らもほかのキャラクターと同様，見た目からは想像できない苦悩を抱えているはずだ。
　なお，この二人は最初から帰宅部のメンバーという設定になっており，そのためにシナリオを書き直した部分もあるという。

サプライズゲストとして，天本彩声役の長縄まりあさんと琵琶坂永至役の赤羽根健治さんも登壇した

　そして楽士にも「梔子」と「Stork」の二人が追加される。今回は，ビジュアルとバトル曲の作曲者の紹介に留まったが，詳しい情報は今後，順次公開されていくとのこと。

「Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ」の予約特典も紹介された。前作同様，これらの特典は別途販売されず，予約購入した人しか手に入らない

　2つめの発表となったアニメ「Caligula -カリギュラ-」だが，こちらは原作と同じ声優陣を起用することが明かされた。また，ロゴが変更されているが，これには何かしらの意味が込められているそうだ。
　なお主人公は，原作ではプレイヤー自身だが，アニメでは「式島 律」という人物として描かれる。ボイスを演じるのは，原作と同じ沢城千春さんだ。

「Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ」公式サイト

　発表会の最後には，「Caligula -カリギュラ-」シリーズのプロデューサーを務めるフリューの山中拓也氏が「最初は大規模なプロジェクトではなかったが，声優の皆さんやファンの皆さんに支持された結果，アニメ化などが実現した」と，今回の発表会に至った経緯を説明した。そして，「以前からのファンの皆さんが誇りに思えるよう，盛り上げていきたい」と意気込みを語り，「初めて知ったという方も，ぜひ『Caligula -カリギュラ-』の世界を楽しんでください」として，発表会を締めくくった。

　また発表会終了後に行われた囲み取材で「Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ」について山中氏は，「前作で実現できなかったことや，自分が思う優れたゲームの追求ができた」と語った。テレビアニメ「Caligula -カリギュラ-」についても，スタッフの熱意が強く，面白く魅力的な作品になりそうな手応えが感じられるという。いずれも，続報への期待が高まるところだ。